1 概要
平成20年9月19日、大牟田市三池港6番ふ頭で、特定外来生物に指定されている「ハイイロゴケグモ」らしきクモ10匹が発見され、直ちに周辺を消毒、駆除を行った。このクモは、9月22日にハイイロゴケグモと確認されました。
この調査は、同年9月10日以降、福岡市等でセアカゴケグモが発見されていることを受けて、県管理港湾である苅田港及び三池港で、県及び関係市職員により生息状況調査を行っていたものです。
なお、苅田港及び三池港とも、セアカゴケグモは確認されませんでした。
2 ハイイロゴケグモの生態
特徴
・体長は雌約10ミリメートル、雄4、5ミリメートル
・背面は灰色から黒色で、斑紋を持つが、模様は様々
・腹部腹面に砂時計型の赤色斑紋を持つ。
主な生息場所
・日当たりが良いところ
・排水溝の側面やふたの裏、フェンスの基部やベンチの隙間、庭石や墓石の間や窪みの隙間等に営巣する。
毒性、習性
・神経毒を持つが、セアカゴケグモに比べ毒性及び攻撃性は弱いと言われている。
3 発見した場合の対処等
・発見した場合、決して素手で触れず、駆除は市販の殺虫剤を噴霧してください。
・セアカゴケグモと同様、発汗、発熱、発疹の症状が現れるが、セアカゴケグモに咬まれた場合の症状より、一般に軽いといわれています。(国内において咬まれた事例はありません。)
・咬まれた箇所を水で洗い流し、できるだけ早く医師に受診してください。
4 ハイイロゴケグモの発見事例
平成7年、神奈川、愛知、東京、大阪、福岡、沖縄の6都府県で発見され、その後、兵庫、鹿児島、山口、京都、宮崎の5府県で確認されました。
平成7年の福岡県の事例は北九州市門司区で1匹確認されたもので、その後の平成20年まで事例はありませんでした。