福岡県では、平成19年10月に福岡市東区のアイランドシティコンテナターミナル内で初めて発見され、平成24年・25年には福岡市内で咬まれる事例も発生しています。その頃から、福岡県内の各所でセアカゴケグモやその卵のうが発見されており、自治体では注意喚起を行っています。
また、令和2年度には宮若市内でも生息と産卵が確認されました。発見された個体は駆除していますが、今後も発見される可能性がありますので、引き続きご注意ください。
セアカゴケグモは、オーストラリアを原産地とするクモで毒をもっており、「外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」で特定外来生物に指定されています。
セアカゴケグモは、基本的に攻撃的ではありませんが、素手で捕まえたり、巣に触れたりすると咬まれることがありますので、注意してください。
毒による作用で、熱感、腫れ、発汗などが現れることがあります。重症化することもありますので、咬まれた場合は救急病院などで受診してください。
※特定外来生物
もともと日本にいなかった外来生物のうち、生態系などに悪影響を与える侵略的外来生物を特定外来生物として指定し、飼育・栽培・保管・運搬・販売・譲渡・輸入などが原則として禁止されています。
雌(メス)の体長は、約0.7から1センチメートルで全体が黒色で腹部の背面に赤色の縦斑紋があります。
雄(オス)の体長は、約0.4から0.5センチメートルで腹部の背面は灰白色をしています。
穴や隙間に強い糸で不規則な網を張るため、排水溝の蓋や格子部分、側溝やマンホールの中や裏側などに生息しています。
(1)絶対に素手で触らないこと。
(2)衣服の上から咬まれる可能性は低いので、野外で作業する場合は、長袖、長ズボン、手袋等を着用する。
咬まれたときは、針で刺されたような痛みを感じます。やがて咬まれた部分の周りが腫れて赤くなります。悪化すると痛み、発汗、発熱、発疹などが現れることがありますので、温水や石けん水で傷口を洗い、病院で治療を受けることが必要です。