1 概要
福岡県では、平成19年10月に福岡市東区のアイランドシティコンテナターミナル内で初めて発見され、それ以降、県内の各所でセアカゴケグモやその卵のうが発見されており、咬まれる事例も発生しています。
また、宮若市内では令和2年度に初めて生息と産卵が確認され、令和4年度に2件目、令和6年7月25日に3件目の生息が確認されました。発見された個体は駆除していますが、今後も発見される可能性がありますので、引き続きご注意ください。
セアカゴケグモは、オーストラリアを原産地とするクモで毒をもっており、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」で特定外来生物に指定されています。
セアカゴケグモは、基本的に攻撃的ではありませんが、素手で捕まえたり、巣に触れたりすると咬まれることがありますので、注意してください。
毒による作用で、熱感、腫れ、発汗などが現れることがあります。重症化することもありますので、咬まれた場合は速やかに病院などを受診してください。
※特定外来生物
もともと日本にいなかった外来生物のうち、生態系などに悪影響を与える侵略的外来生物を特定外来生物として指定し、飼育・栽培・保管・運搬・販売・譲渡・輸入などが原則として禁止されています。
2 セアカゴケグモの生態
雌(メス)の体長は、約0.7から1センチメートルで全体が黒色で腹部の背面に赤色の縦斑紋があります。
雄(オス)の体長は、約0.4から0.5センチメートルで腹部の背面は灰白色をしています。
穴や隙間に強い糸で不規則な網を張るため、排水溝の蓋や格子部分、側溝やマンホールの中や裏側などに生息しています。
3 セアカゴケグモに咬まれないための注意
(1)絶対に素手で触らないこと。
(2)衣服の上から咬まれる可能性は低いので、野外で作業する場合は、長袖、長ズボン、手袋等を着用する。
4 セアカゴケグモに咬まれたときの対処法
咬まれたときは、針で刺されたような痛みを感じます。やがて咬まれた部分の周りが腫れて赤くなります。悪化すると痛み、発汗、発熱、発疹などが現れることがありますので、水で傷口を洗い、病院で治療を受けてください。
5 駆除方法
セアカゴケグモは「特定外来生物」に指定されており、生きたままの保管や運搬等をすることが禁止されています。発見した場合は、次の方法で駆除してください。
・市販の家庭用殺虫剤を使用する。
・靴で踏みつぶす(素手で触れることは危険です)。
・卵のうは、割りばしなどで挟んでビニール袋に入れて、足で踏みつぶすか焼却してください。また、卵のうへの効果が記載されている殺虫剤を使用して駆除することもできます。