この理念は、平成5年に開催された世界獣医師会世界大会で採択された「人と動物の共通感染症の防疫推進や人と動物の絆を確立するとともに平和な社会発展と環境保全に努める」という「ベルリン宣言」が端緒とされています。
日本でも平成28年11月に北九州市で「第2回世界獣医師会 世界医師会"One Health"に関する国際会議」が開催され、「福岡宣言」が採択されました。
また、福岡県では令和2年12月に県議会において、ワンヘルスの実践に関する条例として全国で初めてとなる「福岡県ワンヘルス推進基本条例」が議員提案により可決成立し、令和3年1月に施行されています。
宮若市ワンヘルス推進宣言文
新型コロナウイルス感染症をはじめ、新型インフルエンザ、鳥インフルエンザなど、人獣共通感染症予防のためには、人の健康だけでなく、家畜やペットの健康や、野生生物の生存領域である自然環境を一体的に守っていく必要があるという「ワンヘルスの理念」が世界中で広がりを見せています。
福岡県では、全国に先駆けて「福岡ワンヘルス推進基本条例」を制定し、その中で、人と動物の健康及び環境の健全性を一体的に守るための6つの課題への取り組みの基本方針や行動計画の策定などが明記されています。
本市は、人と動物の健康及び環境の健全性を一体的に守るため、ワンヘルスの理念のもと、下記の事項に取り組み、ワンヘルスを推進することをここに宣言します。
記
- ワンヘルス実践(人と動物と環境の健康を一体的に守るための6つの課題への取組)の基本方針を具体化する福岡県行動計画に連携協力します。
- 市民へのワンヘルス周知に努め、理解の促進を図り、その実践活動に対し、必要な支援を行います。
令和4年5月16日 宮若市長 塩川秀敏