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ジカウイルス感染症(ジカ熱)

最終更新日:

ジカウイルス感染症とは

ジカウイルス感染症は、ジカウイルス病と先天性ジカウイルス感染症をいいます。ジカウイルス病は、後天的にジカウイルスが感染することによる感染症です。ジカウイルスは母体から胎児への感染を起こすことがあり(先天性ジカウイルス感染症)、小頭症などの先天性障害を起こす可能性があります。

現在、中南米・カリブ海地域やアジア地域(台湾など)を中心に発生が確認されています。

  

症状と治療

ジカウイルス病の潜伏期間は2日から12日(多くは2日から7日)と言われています。主な症状は、軽度の発熱、斑丘疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、疲労感、倦怠感、頭痛などがあります。これらの症状は軽く、2日から7日続いて治まります。

現在、ジカウイルス感染症に有効なワクチンはなく、患者の症状に応じた治療(対症療法)となりますが、通常は比較的症状が軽く、特別な治療を必要としません。

これまでの研究結果から、WHOや米国CDCは、ジカウイルス感染が小頭症の原因となること、またWHOはジカウイルス感染がギラン・バレー症候群の原因となることが科学的同意を得られたと結論づけました。

 

感染経路

ジカウイルスを持った蚊がヒトを吸血することで感染します。主にネッタイシマカやヒトスジシマカがウイルスを媒介することが確認されています。  ネッタイシマカは国内には生息していませんが、ヒトスジシマカは、日本のほとんどの地域(秋田県及び岩手県以南)でみられます。

活動時期は5月中旬から10月下旬で、成虫は冬を越えて生息できません。卵で越冬しますが、ウイルスがその卵の中で越冬するという報告はありません。

蚊が媒介し、ヒトからヒトへ直接感染するような病気ではありませんが、まれに輸血や性行為によって感染する場合もあります。また、感染しても全員が発症するわけではなく、症状がないか、症状が軽いため気づかないこともあります。 

また、妊娠中の女性が感染すると胎児に感染する可能性があります。

 

感染予防

1.蚊に刺されないようにする(防蚊対策)

ヒトスジシマカは、早朝・日中・夕方(特に日没前後)に活動し、ヤブや木陰などでよく刺されます。その時間帯に屋外で活動する場合は、長袖・長ズボンを着用し、素足でのサンダル履きを避けましょう。

また、忌避剤も利用しましょう。国内では、「ディート」や「イカリジン」を成分とした忌避剤が市販されており、中南米の蚊にも効果があります。製品の用法・用量や使用上の注意を守って使用します。製品の忌避効果は、蒸発、雨、発汗などにより持続性が低下するので、一定の効果を得るためには、定期的に再塗布することが必要です。

 

2.蚊の発生を防ぐ

ヒトスジシマカは、例えば、ベランダにある植木鉢の受け皿や空き缶・ペットボトルに溜まった水、放置されたブルーシートや古タイヤに溜まった水などに好んで卵を産み付けるため、そのような小さな水たまりに成虫がよく発生します。住まいの周囲の水たまりをなくすことで、発生する蚊の数を減らすことができます。

 

3.性行為による感染を予防する

性行為による男性から女性パートナーへの感染事例が報告されていますが、現在、性行為による感染の十分な知見は得られていません。

性行為感染及び母体から胎児への感染のリスクを考慮し、流行地域に滞在中は症状の有無に関らず、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えること、流行地域から帰国した男女は、症状の有無に関らず、最低8週間、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際に、コンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。

 

妊婦や胎児への影響

ブラジル保健省は、妊娠中のジカウイルス感染と胎児の小頭症に関連がみられるとの発表をしています。

2016年1月15日には、米国CDCが、妊娠中のジカウイルス感染と小頭症との関連に関するより詳細な調査結果が得られるまでは、流行国地域(アジア・中南米・アジア太平洋地域)への妊婦の渡航を控えるよう警告し、妊娠予定の女性に対しても、主治医と相談の上で厳密な防蚊対策を行うよう推奨しました。1月21日には、ECDC(欧州疾病対策センター)は、流行地域への妊婦及び妊娠予定の人の渡航を控えることを推奨しました。

世界保健機関(WHO)は、2月1日に、緊急委員会を開催し、小頭症及びその他の神経障害の集団発生に関する「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC)」を宣言しました。また、3月8日に、第2回目の緊急委員会を開催し、以下の渡航措置の勧告等を発表しました。

 

●ジカウイルスの伝播がある地域等への(からの)渡航や貿易の一般的な制限はない。

 

●妊婦はジカウイルス感染症が発生している地域への渡航をしないよう勧告される。ジカウイルス感染症が発生している地域に住んでいる又は渡航するパートナーのいる妊婦は、妊娠期間中は、安全な性行為を確保するか性行為を控える。

 

●ジカウイルス感染症が発生している地域へ渡航する人は、可能性のあるリスクや蚊による刺咬の可能性を低くするための適切な処置の最新の勧告を入手し、帰国後は、伝播のリスクを下げるため、安全な性行為を含めた適切な対策をとる。

 

WHOは、ジカウイルス感染に関するリスクの性質や期間の情報とともに渡航に関するガイダンスを定期的に更新することとしています。WHOは、3月31日、米国CDCは4月13日、これまでの研究結果から、ジカウイルス感染が小頭症等の原因になるとの科学的同意が得られたと結論づけました。

なお、現在、小頭症や他の神経障害とジカウイルスとの関連の更なる調査が行われています。


海外の流行地域にでかける際は、蚊に刺されないように注意しましょう。長袖・長ズボンの着用が推奨されます。また蚊の忌避剤なども現地では利用されています。日本で購入した忌避剤(「ディート」や「イカリジン」)は中南米の蚊にも効果があります。

海外渡航中に蚊に刺された場合でも、すべての蚊がジカウイルスを保有しているわけではないので、蚊に刺されたことだけで過分に心配する必要はありません。心配な場合は、帰国された際に、空港等の検疫所でご相談ください。また、帰国後に心配なことがある場合は、最寄りの保健所等にご相談ください。なお、発熱などの症状がある場合には、医療機関を受診してください。

感染はしても、症状がない人(不顕性感染)の患者が感染源となりうるかどうかは、わかっていません。したがって、国内の蚊の活動期はジカウイルス感染症流行地域からの帰国者は症状の有無に関らず、忌避剤の使用など蚊に刺されないための対策を少なくとも2週間程度は特に注意を払って行うことが推奨されます。

また、流行地域に滞在中は、症状の有無に関らず性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えること、流行地域から帰国した男女は症状の有無に関らず最低8週間、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。


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