MRワクチンは、麻しん(はしか)と風しんを予防するために行われます。
麻しん(はしか)
麻しん(はしか)は、麻疹ウイルスの感染で起こる病気です。感染力が強く、重い病気です。せき・鼻水・めやになどの症状を伴い、39℃から40℃の高熱と発疹が出ます。気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症を起こすことがあり、予防接種を受けずに麻しんにかかった人は数千人に1人の割合で死亡します。麻しん(はしか)は感染力が強く、一生のうちに1回はかかる病気といわれています。重い症状が出るので、赤ちゃんがかかると、恐ろしい病気です。
麻しん(はしか)の予防接種は、ウイルスの毒性を弱めた生ワクチンを注射します。母親が麻しん(はしか)の免疫を持っていれば、生後8ヵ月ごろまでは母親からもらった免疫が有効ですが、それを過ぎると免疫も切れてしまいます。1才を過ぎたら、早いうちに受けましょう。
風しん
風しんは、風疹ウイルスの感染で起こる病気です。軽いかぜ症状で始まリ、発熱、発疹、目の充血など、はしかに似た症状が出ます。
2才から3才ごろになるとかかる子どもが急にふえる病気で、保育園や幼稚園では数年おきに大流行します。入園を予定している人は、できるだけ入園前に予防接種をすませて下さい。
子どもの場合は、発症しても比較的軽い症状ですみますが、大人がかかると重症になりやすい病気です。特に、妊婦が妊娠初期にかかると、胎児が影響を受ける場合があり、心臓病や白内障、聴力障害などを持った赤ちゃんが生まれてくる可能性が高くなります。
発熱・発疹などがみられることがあります。他に、局所の腫れやじんましん、リンパ節の腫れなどがあります。まれに発熱による熱性けいれん、アナフィラキシー、脳炎なども起こる可能性があります。
接種後は子どもさんの様子をしっかりと確認し、高熱やひきつけなどの症状が出た場合はすぐに医師の診察を受けてください。
日程
年間を通じて実施します
場所
県内指定医療機関(県内指定医療機関以外で接種を受ける場合は、事前に健康対策係までご連絡ください)
接種の月齢 |
接種回数 |
生後12ヵ月から24ヵ月未満 |
1期:1回 |
5歳以上から7歳未満で、小学校就学前の1年の間 |
2期:1回 |
※主治医と相談して接種してください。
※3期・4期の予防接種は、平成25年3月末で終了しました。質問などは、健康対策係へお問い合わせください。