日本脳炎ワクチンは、日本脳炎を予防するために行われます。日本脳炎とは、日本脳炎ウイルスを持った蚊に刺されることで感染します。潜伏期間が7日から10日間あり、高熱、頭痛、意識障害、けいれんなどの症状が起きます。ヒトからヒトへの感染はありません。
100人から1000人に1人の割合で、脳炎を発症することがあります。脳炎の他に髄膜炎や夏かぜ様の症状で終わることもあります。脳炎にかかった時の死亡率は約20%から40%ですが、神経の後遺症が残ることがあります。
副反応は、新しい日本脳炎ワクチンが採用されており、厚生労働省が行った予防接種後健康状況調査によると、接種当日や接種翌日の37.5℃以上の発熱や接種した部位の腫れなどが見られています。接種後は、子どもの様子をよく観察し、高熱やひきつけなど出たときはすぐに医師の診察を受けましょう。
日程
年間を通じて実施します。
厚生労働省より、ワクチンの供給量が不足しているという通知があったため、今年度小学校4年生に対する通知は個別に行わず、来年度(令和4年度)
通知をすることにいたしました。
※希望があれば接種は可能ですので、かかりつけ医にご相談ください。
場所
県内指定医療機関(県内指定医療機関以外で接種を受ける場合は、事前に健康対策係までご連絡ください)
接種の月齢
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接種回数、接種間隔
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生後6ヵ月から90ヵ月未満(標準的には、3歳から4歳までの間が望ましい)
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1期(計3回)
初回免疫:6日以上の間隔をおいて2回
追加免疫:初回終了後、6ヶ月以上の間隔をおいて1回
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9歳から13歳未満
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2期:1回
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※主治医と相談して接種してください。
下記の方は特例措置で接種期間が延長されています
平成17年5月30日以降、日本脳炎ワクチンの積極的勧奨が中止されていましたが、「乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン」の接種が可能となり、平成22年4月より積極的勧奨が再開されました。
しかし、一定期間勧奨を行わなかったことにより、接種回数が不十分になっている人がいます。
そのため、平成23年5月より、下記対象者の方については予防接種を完了するために接種期間が変更されています。保護者は母子手帳で接種状況を確認し、接種してください。接種歴がご不明な場合は、健康対策係までお問い合わせください。
対象者
1.平成7年4月2日から平成19年4月1日生の方
2.平成19年4月2日から平成21年10月1日生の方で、平成22年3月31日までに1期の接種が終了していない生後6ヵ月から7歳5ヵ月又は9歳以上13歳未満の方
接種期間
6ヵ月から20歳未満の間
ただし、上記対象のみの接種期間です。それ以外の方はご注意下さい。
接種回数
かかりつけ医と相談の上、不足回数を接種してください