三種混合ワクチンは、ジフテリア、百日咳、破傷風を予防するために行われます。
赤ちゃんの時に基礎免疫をつければ、一定の年数をおいて追加接種をすることで免疫力を維持することができます。二期の接種は百日咳を除いた二種混合ワクチンの接種を行います。
ジフテリア
ジフテリア菌の飛沫感染でおこります。
高熱、のどの痛み、せきなどが起こり、のどの炎症のために呼吸困難に陥ることもあります。神経マヒ、心筋炎などを併発することもあります。
百日咳
百日咳菌の飛沫感染でおこります。
普通のかぜのような症状ではじまります。続いてせきがひどくなり、顔を真っ赤にして連続して咳き込むようになります。せきのあと急に息を吸い込むので、笛を吹くような音がでます。熱は通常でません。乳幼児はせきがうまく出来ずに呼吸困難になったり肺炎や脳症などの重い合併症を起こすこともあります。
破傷風
土中にいる破傷風菌が傷口から侵入することで起こります。
菌の出す毒素によって、筋肉のけいれんを起こします。最初は口が開かなくなるなどの症状がみられ、やがて全身のけいれんを起こすようになります。治療が遅れると亡くなることもあります。
熱が出ることはほとんどありませんが、接種した部分が赤くなる、腫れる、しこりができるといった副反応がでることがあります。まれに、腫れが肩からひじまで及ぶこともありますが、軽いものなら赤みや腫れは3日から4日で消え、しこりも自然に消えます。重い副反応がなくても、機嫌が悪くなったり、腫れがひどいときなどは医師に相談しましょう。高熱やひきつけなどの症状が出た場合はすぐに医師の診察を受けて下さい。