四種混合ワクチンは、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを予防するワクチンです。
ジフテリア
ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。高熱、のどの痛み、せきなどが起こり、のどの炎症のために呼吸困難に陥ることもあります。神経マヒ、心筋炎などを併発することもあります。
百日咳
百日咳菌の飛沫感染で起こります。普通のかぜのような症状で始まります。続いてせきがひどくなり、顔を真っ赤にして連続して咳き込むようになります。せきの後、急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。熱は通常出ません。乳幼児はせきがうまく出来ず、呼吸困難になったり肺炎や脳症などの重い合併症を起こすこともあります。
破傷風
土中にいる破傷風菌が傷口から侵入することで起こります。菌の出す毒素によって、筋肉のけいれんを起こします。最初は口が開かなくなるなどの症状がみられ、やがて全身のけいれんを起こすようになります。治療が遅れると死亡することもあります。
ポリオ
ポリオは、熱を伴うかぜのような症状から、足腰の痛み、そして、だらんとした手や足の麻痺が突然現れ、生涯にわたり運動障害が残ることの多い病気です。
かつて日本には多くのポリオ患者さんがいましたが、ポリオ生ワクチンの一斉投与が行われるようになってから、その数は急激に少なくなり、1981年以来、日本ではポリオの患者さんの発生はなくなり、2000年には日本を含む西太平洋地域の「ポリオ根絶宣言」をしました。
しかし、インド・パキスタン・アフガニスタンなどでは、まだポリオの患者さんの発生があります。そのため、
一度ポリオがなくなった地域でも海外から日本に入ってくる可能性もありますので、今後もポリオワクチンを接種することにより病気を予防することが必要になります。
接種した部分が赤くなる、腫れる、しこりができるといった副反応がみられることがあります。しこりは少しずつ小さくなりますが、数カ月残ることがあります。
日程
年間を通じて実施します。
場所
県内指定医療機関(県内指定医療機関以外で接種を受ける場合は、事前に健康対策係までご連絡ください)
接種の月齢
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接種回数、接種間隔
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生後3ヵ月から7歳6ヵ月未満
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1期(計4回)
初回免疫:20日以上の間隔で3回
追加免疫:初回終了後より6ヵ月以上の間隔をおいて1回
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満11歳以上から13歳未満
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2期:ジフテリア、破傷風の二種混合ワクチンを1回
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※主治医と相談して接種してください。