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山口八幡宮福岡藩黒田家上屋敷泥絵絵馬「宮若市指定有形文化財(絵画)」

最終更新日:
泥絵絵馬

山口八幡宮に奉納されている絵馬です。
絵馬に描かれている画材は福岡藩黒田家上屋敷で、奉納者は「福岡馬場頭住吉田勘次好古敬白、記年天保八丁酉年六月吉祥日」と記年銘があります。



福岡藩黒田家上屋敷の特徴

表門は、黒塗りで2本の角柱の上部に横木を渡し、扉を付けた冠木門(かぶきもん)切妻屋根の出番所を設ける。大名屋敷の表門は「表標紙」に家格に対応する形式が示されており、それによると冠木門は、火災で焼失した後、仮に建てる形とされる。江戸開府以来、ここ霞ヶ関(かすみがせき)を上屋敷として拝領し広い敷地をもち続け、屋敷の外周は、石垣の上に建てられた海鼠壁(なまこかべ)をもつ白漆喰二階建ての表長屋が長く続く。黒田家では、表門側には長屋に窓を開けなかったために「盲目長屋(めくらながや)」と称され、大変有名であった。維新後、黒田家上屋敷は外務省となった。福岡藩の隣は広島藩浅野家上屋敷で、将軍の息女が輿入(こしい)れしたことを表す御住居門(おすまいもん)が構えられている。門の形式は長屋門で、朱塗りに黒金具を付けた扉の両脇には、向唐破風(むかいからはふう)の屋根をもつ出番所が設けられていた。


泥絵とは

泥絵とは泥絵という名称は美術全集ではほとんど見ることがなく、泥絵具画で西洋から入ってきた遠近法による絵であり、明確な特徴がある。そのような絵は浮絵、眼鏡絵と呼ばれる肉筆の絵や銅版画、木版画にもありますが、それぞれの範疇に遠近法の絵もある程度で、これに対して、泥絵は100%遠近法を意識した絵である。多くの泥絵はヨーロッパから入ってきた藍色(プルシアンブルー)が使用されている。
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