大雨については、その規模や時期がある程度予測できるようになりました。しかし、梅雨時や台風に伴って発生する集中豪雨などは予測が難しいのが現状です。
大雨が予想される場合には、テレビやラジオ、インターンネットなどで、最新の気象情報を入手することが大切です。また、注意報や警報には十分に気を付けてください。被害が予想されるような場合は早めの避難を心がけましょう。
情報収集
・ラジオやテレビなどで最新の気象情報を入手しましょう。
・注意報 災害が起こるおそれがあるときに発表されます。
・警報 重大な災害が起こるおそれがあるときに発表されます。
・1時間に20ミリ以上の雨や、降り始めてからの降水量が100ミリを超えた時は、被害が出る恐れがあります。
事前準備
・早く帰宅し、家族と連絡をとって非常時に備えましょう。
・避難所、避難経路を確認しましょう。
・土砂崩れや河川の増水に注意しましょう。
・停電に備えて、懐中電灯、電池、ろうそく、ラジオを用意しましょう。
・避難できるよう持ち出し品、飲料水、食糧を数日分確保しましょう。
・断水に備え、やかんや風呂に水をためておきましょう。
・家具などを高いところへ移しましょう。
・身軽で安全な服に着替えましょう(すぐ避難できるように、洋服のまま寝る)。
・病人や乳幼児、高齢者は、早めに安全な場所へ避難しましょう。
自主的な避難
・災害が発生しそうな場合や指示があった場合は、近くの避難場所に避難しましょう。
・無駄足でも、危ないと思ったら、自主的に避難してください。
土砂災害の前兆
・雨が降り続いているのに川の水位が下がる。
・急に川の水が濁り、流木が混ざる。
・山鳴りがする。
・がけに割れ目が見える。
・がけから水が湧き出る。
・がけから小石がパラパラと落ちる。
※土砂災害のまえぶれに気付いたら、まわりの人に知らせて一緒に避難しましょう。
避難するときの注意点
・水位の確認
歩ける深さは股下までを基準にしてください。水深が腰まであるようなら無理は禁物です。高い所で救助を待つことが必要です 。
・足元に注意
裸足やサンダル、長靴は禁物です。ヒモでしめられる運動靴を履き、長い棒を杖がわりにして安全を確認しながら避難してください。
・ロープの活用
流されてはぐれないように、ロープでお互いの体を結んで避難しましょう。
・子どもから目を離さない
子どから目を離さないよう周りの皆さんが注意しましょう。
・荷物
両手が使えるように、荷物はリュックに入れ背負いましょう。
危険な場所とは?
・造成地
大雨で地面がゆるみ、崩れる危険性があります。水抜き穴から濁った水が出はじめたら要注意です。
・扇状地
豪雨で土石流が扇状地を直撃する恐れがあります。避難の準備は早めにしましょう。
・山岳地帯
豪雨による山崩れや土石流による危険があります。
・河川敷
以前、河川だったところや河川の流域は豪雨によって洪水の危険があります。
・その他
増水した小川や側溝、マンホールなどは、道路との境界が見えにくくなり、転落事故の危険性が高くなりますので注意してください。