選挙の開票結果の発表を見ると、候補者別の得票数の中に小数点以下の数字がついていることがあります。これは、「あん分」という仕組みによって起こるものです。
「あん分」とは、候補者の中に同一の氏名、氏(姓)または名の候補者が2人以上いる場合に、投票用紙にその氏名、氏または名のみを記載した投票(あん分票)があったとき、それぞれの候補者の得票数の割合に応じて分けることをいいます。このため得票数に小数点以下の端数がつくことがあります。
あん分票の計算方法をご紹介します。
あん分が発生する場合
例えば、立候補者の中に「みやわか太郎」と「みやわか花子」と同じ氏の候補者がいたときに、開票した結果が次のとおりであった場合
開票した結果
(1)「みやわか太郎」と記入した投票用紙が1,000票
(2)「みやわか花子」と記入した投票用紙が500票
(3)「みやわか」とだけ記入した投票用紙が50票
計算方法
1番と2番の得票数の割合に応じて、3番の50票をあん分します。
それを1番と2番の得票数に加えた数がそれぞれの得票数となります。
計算式
「みやわか太郎」の得票数=1,000+50×1,000/(1,000+500)=1,033.333票
「みやわか花子」の得票数= 500+50× 500/(1,000+500)= 516.666票
となります。