○宮若市無線システム普及支援事業費等補助金交付要綱

平成20年12月17日

告示第209号

(趣旨)

第1条 この告示は、総務省が行う無線システム普及支援事業費等補助金事業のうち、辺地共聴施設整備事業(民間法人等を経由した補助事業により整備するものを含む。以下「補助事業」という。)により共聴施設の整備を行う共聴組合に対して、当該整備に要する経費の一部を市が補助することに関し、必要な事項を定めるものとする。

(定義)

第2条 この告示において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

(1) 辺地共聴施設改修整備事業 地上アナログテレビ放送を行う放送局から遠隔の地であることにより又は山間地等地理的条件により、地上アナログテレビ放送の難視聴解消を目的として設置された共聴施設を地上デジタルテレビ放送対応の共聴施設(以下「有線共聴施設」という。)に改修するもの又は当該施設を受信障害対策中継放送を行う放送局(以下「無線共聴施設」という。)に置換するものをいう。

(2) 辺地共聴施設新設整備事業 地理的条件により、地上デジタルテレビ放送の電波の強さ(地上10mの高さにおける電界強度)が1.0mV/mに達しない地域となる場合であって、当該放送の難視聴解消を目的とする有線共聴施設又は無線共聴施設を設置するものをいう。

(3) 辺地共聴施設整備事業 辺地共聴施設改修整備事業及び辺地共聴施設新設整備事業をいう。

(補助対象経費)

第3条 補助の対象となる経費(以下「補助対象経費」という。)は、別表に掲げる経費の総額とする。ただし、辺地共聴施設整備事業であって有線共聴施設の整備を行う場合は、同事業について別表に掲げる経費の総額(以下この条において「総額」という。)が、当該施設に加入する世帯の数に3万5千円を乗じて得た額の4倍に満たない場合には、総額から当該施設に加入する世帯の数に3万5千円を乗じて得た額を差し引いた額の3分の4に相当する額を補助対象経費とする。

(補助金の交付)

第4条 市長は、予算の範囲内において、補助金を交付する。ただし、算出された額に1,000円未満の端数が生じた場合は、これを切り捨てた金額とする。

(交付申請)

第5条 共聴組合は、補助金の交付を受けようとするときは、宮若市無線システム普及支援事業費等補助金交付申請書(様式第1号)を別に定める日までに市長に提出しなければならない。

2 共聴組合は、前項の補助金の交付の申請をするに当たっては、当該補助金に係る消費税及び地方消費税に係る仕入控除税額(補助対象経費に含まれる消費税及び地方消費税相当額のうち、消費税法(昭和63年法律第108号)及び地方税法(昭和25年法律第226号)の規定により仕入れに係る消費税額及び地方消費税額として控除できる部分の金額に補助率を乗じて得た金額をいう。以下「消費税仕入控除税額」という。)を減額して申請しなければならない。ただし、申請時において当該消費税仕入控除税額が明らかでないものについては、この限りでない。

(交付の決定及び通知)

第6条 市長は、前条の規定による交付の申請があったときは、その内容を審査し補助金を交付するべきものと認め、かつ、市長が総務大臣からの無線システム普及支援事業費等補助金交付決定通知書により通知を受けた場合(民間法人等を経由した補助事業に係る交付決定通知書により通知を受けた場合を含む。)には、速やかに共聴組合に対して、宮若市無線システム普及支援事業費等補助金交付決定通知書(様式第2号)により通知するものとする。

2 市長は、前項の決定に際して必要な条件を付すことができる。

3 市長は、前条第2項ただし書による申請がなされたものについては、補助金に係る消費税仕入控除税額について、補助金の額の確定において減額を行うこととし、その旨の条件を付して交付決定を行うものとする。

(申請の取下げ)

第7条 補助金の交付決定通知を受けた共聴組合は、交付決定の内容又はこれに付された条件に不服があるときは、申請を取り下げることができる。

2 共聴組合は、前項の規定により申請を取り下げようとするときは、前条第1項の通知があった日から20日以内に、宮若市無線システム普及支援事業費等補助金交付申請取下げ届出書(様式第3号)を市長に提出しなければならない。

(申請内容の変更承認等)

第8条 共聴組合は、交付決定の通知を受けた後において、次の各号に該当するときは、その内容及び理由を記載した宮若市無線システム普及支援事業等補助金変更承認申請書(様式第4号)を市長に提出し、その承認を受けなければならない。

(1) 事業費の額を変更するとき。ただし、事業費の額の20パーセントを超える額の減額に限る。

(2) 補助事業の内容を変更するとき。ただし、次に掲げる軽微な変更を除く。

 補助事業の目的達成のために相関的な事業要素相互間の弾力的な遂行を認める必要がある場合

 補助事業の目的に変更をもたらすものでなく、かつ、共聴組合の自由な創意により計画変更を認めることが、より能率的な補助事業の目的達成に資するものと考えられる場合

 補助事業の目的及び事業能率に関係ない事業計画の細部変更である場合

2 共聴組合は、補助事業を中止又は廃止しようとするときは、宮若市無線システム普及支援事業費等補助事業中止(廃止)承認申請書(様式第5号)を市長に提出し、その承認を受けなければならない。

(事故の報告)

第9条 共聴組合は、補助事業が予定の期間内に完了することができないと見込まれる場合又は補助事業の遂行が困難となった場合は、速やかに宮若市無線システム普及支援事業費等補助事業事故報告書(様式第6号)を市長に提出し、その指示を受けなければならない。

(状況報告)

第10条 共聴組合は、補助事業の遂行及び収支の状況について、市長から要求があった場合は、速やかに宮若市無線システム普及支援事業費等補助事業状況報告書(様式第7号)を市長に提出しなければならない。

(実績報告)

第11条 共聴組合は、補助事業が完了したとき(補助事業の廃止の承認を受けたときを含む。)は、その日から起算して1箇月を経過した日又は交付の決定に係る会計年度の3月31日(民間法人等を経由した補助事業であって、事業に係る交付申請が市町村経由で行われた共聴組合にあっては、15日を経過した日又は交付の決定に係る会計年度の2月末)のいずれか早い日までに、宮若市無線システム普及支援事業費等補助事業実績報告書(様式第8号)を市長に提出しなければならない。この場合において、やむを得ない理由により期日までに提出が困難となった場合は、市長の承認を受けなければならない。

2 共聴組合は、補助事業が完了せずに市の会計年度が終了したときは、交付の決定に係る年度の翌年度の4月1日(民間法人等を経由した補助事業であって、事業に係る交付申請が市町村経由で行われた共聴組合にあっては、当該民間法人等が定める実績報告書の提出期日までに補助事業が完了しないと見込まれる場合には、交付決定に係る会計年度の3月1日)までに前項に準ずる報告書を市長に提出しなければならない。

3 共聴組合は、第1項の報告を行うに当たり、補助金に係る消費税仕入控除税額が明らかな場合には、当該消費税仕入控除税額を減額して報告しなければならない。

(交付額の確定)

第12条 市長は、前条の報告を受けたときは、その内容の審査及び必要に応じて現地調査等を行い、その報告に係る補助事業の実施結果が補助金の交付の決定の内容(第8条の規定に基づく承認をした場合は、その承認した内容)及びこれに付した条件に適合すると認められた場合には補助金の額を確定し、共聴組合に対して、宮若市無線システム普及支援事業費等補助金の額の確定通知書(様式第9号)により通知するものとする。

2 市長は、共聴組合に交付すべき補助金の額を確定した場合において、既にその額を超える補助金が交付されているときは、その超える部分の返還を命ずることができる。

3 前項の返還の期限は、当該命令のなされた日から20日以内とし、市長は、期限内に納付がない場合は、未納に係る金額に対して、その未納に係る期間に応じて年利10.95パーセントの割合を乗じて計算した金額に相当する延滞金額を加算して徴するものとする。

(支払)

第13条 補助金は、前条の規定により交付すべき補助金の額を確定した後に支払うものとする。ただし、必要があると認められる場合には、補助金の交付決定の後に概算払をすることができる。

2 共聴組合は、前項の規定により補助金の支払を受けようとするときは、宮若市無線システム普及支援事業費等補助金精算(概算)払請求書(様式第10号)を市長に提出しなければならない。

(交付の取消し)

第14条 市長は、第8条第2項の補助事業の中止若しくは廃止の申請があった場合又は次に掲げる場合には、第6条の決定の内容(第8条の規定に基づく承認をした場合は、その承認した内容)の全部若しくは一部を取り消し、又は変更することができる。

(1) 共聴組合が、法令、この告示又はこれらに基づく市長の処分若しくは指示に違反した場合

(2) 共聴組合が、補助金を補助事業以外の用途に使用した場合

(3) 共聴組合が、補助事業に関して不正、怠慢その他不適当な行為をした場合

(4) 交付の決定の後生じた事情の変更等により、補助事業の全部又は一部を継続する必要がなくなった場合

2 市長は、前項の取消しをした場合において、既に当該取消しに係る部分に対する補助金が交付されているときは、期限を付して当該補助金の全部又は一部の返還を命ずることができる。

3 市長は、前項の返還を命ずる場合は、第1項第4号に掲げる場合を除き、その命令に係る補助金の受領の日から納付の日までの期間に応じて、年利10.95パーセントの割合を乗じて計算した金額に相当する加算金の納付を併せて命ずるものとする。

4 第2項の規定に基づく補助金の返還及び前項の加算金の納付については、第12条第3項の規定を準用する。

(消費税仕入控除税額の確定に伴う補助金の返還)

第15条 共聴組合は、補助事業完了後に、消費税の申告により補助金に係る消費税仕入控除税額が確定した場合には、速やかに消費税額の確定に伴う報告書(様式第11号)を市長に提出しなければならない。

2 市長は、前項の報告があった場合には、当該消費税仕入控除税額の全部又は一部の返還を命ずることができる。

3 第12条第3項の規定は、前項の返還について準用する。

(補助事業の経理)

第16条 共聴組合は、補助事業の経理について補助事業以外の経理と明確に区分し、その収支の状況を会計帳簿によって明らかにしておくとともに、その会計帳簿及び収支に関する証拠書類を補助事業の完了した日の属する年度の終了後5年間保存しておかなければならない。

(補助金交付の際付す条件)

第17条 共聴組合は、取得財産等(当該事業によって取得し、又は効用を増加させた財産(以下「取得財産等」という。)のうち、取得価格が単価50万円以上のものについて、補助金の交付の目的に反して使用し、譲渡し、交換し、貸し付け、又は担保に供しようとするときは、あらかじめ無線システム普及支援事業費等に係る財産処分承認(申請・届出)(様式第12号)を市長に提出し、承認を受けなければならない(市長が別に定める財産の処分制限期間を経過した場合を除く。)

2 市長は、共聴組合が取得財産等を処分することにより収入があると認める場合には、その収入の全部又は一部を市に納付させることができる。

3 共聴組合は、取得財産等については、事業完了後においても善良なる管理者の注意をもって管理するとともに、補助金交付の目的に従ってその効率的な運営を図らなければならない。

(財産処分の承認の例外)

第18条 前条第1項の規定による財産処分に関する市長の承認については、市長が定める基準に該当する取得財産等の処分(取得価格が単価50万円以上のものに限る。)であって、共聴組合が様式第12号による報告書を市長に提出した場合は市長の承認があったものとみなす。ただし、同項の報告書において、記載事項の不備等必要な条件が具備されていない場合は、この限りでない。

(書類の提出)

第19条 この告示に定める様式その他の書類は、正本1通に副本1通を添えて、市長に提出するものとする。

(その他)

第20条 この告示に定めるもののほか、必要な事項は、市長が別に定める。

この告示は、公布の日から施行する。

(平成22年9月9日告示第148号)

(施行期日)

1 この告示は、公布の日から施行する。

(経過措置)

2 この告示の施行の際現にこの告示による改正前の宮若市電波遮へい対策事業費等補助金交付要綱の規定により交付決定を受けている者は、この告示による改正後の宮若市無線システム普及支援事業費等補助金交付要綱の交付決定を受けたものとみなす。

(平成23年3月4日告示第39号)

この告示は、公布の日から施行する。

別表 略

様式 略

宮若市無線システム普及支援事業費等補助金交付要綱

平成20年12月17日 告示第209号

(平成23年3月4日施行)