ブックタイトル広報みやわか「宮若生活」2019年10月号電子ブック版

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概要

広報みやわか「宮若生活」2019年10月号電子ブック版

Miyawaka city 4以前はおなか一杯になればいいという考えでご飯を食べていたのが、米離れが進み、近年では量より質を求められるようになったため、生き残るためには、より「おいしさ」を追求することが大切だと感じています。 お米はチッ素分やたんぱく質、アミロースと呼ばれる成分が増えると食味が落ちてしまうため、有機肥料は、チッ素とカリ、リン酸の三要素が十・十・十の成分でできている一般肥料に比べてチッ素分が低いものを使っています。 水の管理にも気を遣っています。稲は必要以上に分けつしてしまうと、小米やくず米が増えてしまうんです。そうなる前に分けつを止めるため、田から水を抜いて中干しを少し強めに行うよう心がけています。 また、稲には竹と同じように節が五つあるのですが、根元の節となる茎が太く丈夫になるよう苗を作っています。そのために独自に行っているのが「苗踏み」です。この効果を発見できたのは本当に偶然だったのですが、これにより茎が太く丈夫になり、徒長しても穂の重さや風などで倒れにくく、根の張りや肥料を吸い上げる力が他とは全く違う稲ができるようになりました。 うまい米コンクールが開催されるようになってからは、数値を見ればうまい米かどうかがすぐに分かるので、おいしいお米を作らなければとの意識がより一層高まりました。市長賞を獲得した昨年、ふるさと祭でお米を購入した市外の方から、「おいしかったのでまた買いたい」と、連絡がきました。その方々からは以後ずっとご購入いただいています。このように徐々に販路が拡大していくのもコンクールのおかげなのかなと感じています。 そして何より、米を出荷した時の喜びや「おいしかった」と声をいただくことはお金に代え難いうれしさがあります。これからも家族と協力しながら毎年受賞されるようなおいしい米を作っていきたいですね。うまい米を作りたくて〔special Issue〕安部 英輔さん第3回宮若うまい米コンクール市長賞「受賞は販路拡大のチャンスにもなる」