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若宮の舞台「福岡県指定民俗文化財(有形)」

最終更新日:

宮若市若宮地区には、農村舞台または野舞台といわれる舞台が「乙野(おとの)」と「宮永(みやなが)」地区の2ヶ所にあります。この2つの舞台は「若宮の舞台」という名称で福岡県有形民俗文化財に指定されています。芝居などを上演するために造られた、常設の舞台で、客席は境内地の露天になります。

 

宮永舞台

宮永の舞台は、天満神社(宮若市宮永)の境内地にあって、明治27年(1894年)に築造されました。現在でも毎年9月25日に奉納される宮永万年願踊りに利用されています。
舞台全体は桁行12.45メートル、梁行8.54メートル、舞台本体は桁行9.5メートル、梁行5.94メートルで、幅2.6メートルの土間と通路兼楽屋が2面に設けられています。舞台本体は、手前梁が床下で2間、奥梁が3間、桁が両面3間で、吹き抜きです。
昭和50年代に屋根瓦の吹き替えと舞台床の張替えを行っています。その時、舞台中央の回り舞台の床が撤去され、床下に装置だけが残されていて、その直径が3.94メートルであることから、回り舞台の床面は直径約4.1メートルと推測されています。天井部にある滑車などの舞台装置は現在も使用されていて、舞台右手の可動式の床は以前に楽人が演奏した場所といわれ、芝居の際には舞台左手に花道も設置していました。舞台は天満神社のほぼ正面に位置していることから、神への奉納を目的としていることがうかがわれます。

宮永の舞台


  

乙野舞台

乙野舞台は、天満宮(宮若市乙野)の境内地にあって、明治29年(1896年)に築造されました。昭和20年代までは神楽や芝居が奉納されていたようです。
舞台全体は桁行10.3メートル、梁行7.9メートル、奥に幅2.6メートルの片面の通路を兼ねた楽屋が設けられています。舞台中央部には直径3.5メートルの回り舞台の装置が残っています。回り舞台の横に約1メートル四方の石と粘土で作られた設備があり、これは奈落から役者がせりあがるスッポンの跡ではないかと思われていて、後世には囲炉裏として使用されたようです。舞台前の参道と境内が観覧席で、花道が舞台左手から社殿下の旧石段まで設けられました。
乙野 野舞台
 

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