1 経過
平成20年9月10日、福岡市東区香椎パークポート内の「みなと100年公園」で、特定外来生物「セアカゴケグモ」が2匹発見され、その後の福岡市の周辺調査及び駆除によって、市営住宅、他の公園、小学校、アイランドシティなどで、同じゴケグモ類で特定外来生物の「ハイイロゴケグモ」も含め約850匹が発見されました。
また、同年9月13日には、久留米市国分町の民家で「セアカゴケグモ」1匹が発見され、久留米市の周辺調査及び駆除により、側溝で新たに数匹を確認しました。
さらに、同年9月19日、県管理港湾の三池港で県及び大牟田市職員による生息状況調査で「ハイイロゴケグモ」10匹が発見され、直ちに周辺を消毒、駆除を行いました。
2 ゴケグモの見分け方
(1)セアカゴケグモ
メスの体長は、約0.7から1センチメートルで全体が黒色で腹部の背面と腹面に赤色の模様があります。
オスの体長は、約0.4から0.5センチメートルで腹部の背面は灰白色をしています。
(2)ハイイロゴケグモ
メスの体長は約1センチメートルで、オスの体長は0.4から0.5センチメートル、腹部背面は灰色から黒色で斑紋を持つが模様は様々、腹部腹面に砂時計方の赤色の斑紋があります。
3 ゴケグモの生息場所
4 ゴケグモに咬まれないための注意
(1)絶対に素手で触らないこと。
(2)衣服の上から咬まれる可能性は低いので、野外で作業する場合は、長袖、長ズボン、手袋等を着用する。
(3)洗濯物の取り入れなどでサンダル等を履くときに咬まれる事故が発生しています。野外に置きっぱなしのサンダル等を履く場合は注意をしてください。
5 セアカゴケグモに咬まれたときの対処法
咬まれたときは、針で刺されたような痛みを感じます。やがて咬まれた部分の周りが腫れて赤くなります。悪化すると痛み、発汗、発熱、発疹などが現れることがありますので、温水や石けん水で傷口を洗い、病院で治療を受けることが必要です。
6 駆除方法
クモ自体は、市販の家庭用殺虫剤で駆除出来ますが、卵のう内の個体を殺すことは難しいので踏みつぶしてください。
7 毒グモではないクモ
よく見かける、いわゆる、毒グモではないクモを紹介します。
●ジョロウグモ (メス)17から25ミリメートル (オス)6から8ミリメートル 国内種
特徴 黄と緑青色の荒い横縞がある。成熟した個体の糸器付近は真赤になる。
●アシダカグモ (メス)25から30ミリメートル (オス)15から20ミリメートル 国内種
特徴 徘徊性のクモとしては国内最大、家屋内に住み、夜行性で、ゴキブリなどを捕らえる。
8 相談先
●福岡県保健福祉環境事務所 環境課
所在地:〒 822-0025直方市日吉町9-10直方総合庁舎 4階
電話:0949-23-3125
所管区域:直方市、宮若市、鞍手郡(小竹町、鞍手町)
●福岡県環境部自然環境課野生生物係
所在地:〒812-8577福岡市博多区東公園7-7福岡県庁3階南棟
電話:092-643-3367